矯正治療の種類
ワイヤー矯正の特徴
ワイヤー矯正は、金属製のブラケットとワイヤーを使用して歯を移動させる治療法です。以下の特徴があります。
- 適応症例: 軽度から重度の症例まで対応可能。
- 治療法: 歯を動かす力が強く、複雑な症例にも対応可能。
マウスピース矯正の特徴
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を移動させる方法です。
- 適応症例: 軽度から中程度の症例に適応。
- 治療法: 取り外しが可能で、衛生的。
メリットとデメリット
ワイヤー矯正のメリット・デメリット
メリット
- 幅広い症例に対応可能。
- 複雑な歯の移動が可能。
デメリット
- 目立つため、見た目が気になる。
- 痛みを伴うことがある。
マウスピース矯正のメリット・デメリット
メリット
- 目立たず、衛生的。
- 痛みが少ない。
デメリット
- 適応症例が限られる。
- 自己管理が必要。
矯正費用について
- ワイヤー矯正: 全体矯正で70〜150万円、部分矯正で30〜60万円。
- マウスピース矯正: 全体矯正で80〜100万円、部分矯正で10〜70万円。
治療期間の比較
- ワイヤー矯正: 全体矯正で2〜3年、部分矯正で6カ月〜1年6カ月。
- マウスピース矯正: 全体矯正で1〜2年、部分矯正で3カ月〜1年6カ月。
全体矯正と部分矯正の比較
項目 | 全体矯正 | 部分矯正 |
---|---|---|
メリット | 前歯から奥歯まで動かせる | 治療期間が短い、費用が抑えられる |
デメリット | 治療期間が長い、治療費が高い | 動かせる歯の本数が限られる |
対応症例 | 軽度〜重度までほぼすべての症例 | 前歯または奥歯の改善のみ |
価格 | 高 | 安 |
治療期間 | 約1〜3年 | 約5カ月〜1年6カ月 |
矯正治療の流れ
- カウンセリング: 初診時に相談。
- 精密検査: 歯型、写真、レントゲンなどを撮影。
- 診断と治療計画の説明: 治療方針を説明。
- 歯周病治療・クリーニング: 必要な治療を行う。
- 矯正装置の装着: 矯正治療を開始。
- 保定期間: 矯正装置を外し、保定装置を装着。
- 定期健診: 定期的に歯並びのチェックを行う。
矯正治療の日常への影響
- 見た目: ワイヤー矯正は目立つが、マウスピース矯正は目立たない。
- 痛みや違和感: 初期は痛みを感じることがある。
- 飲食: 食事制限はないが、注意が必要。
- 歯磨き: 丁寧な歯磨きが求められる。
矯正治療を受けるメリット
- 見た目の改善。
- 虫歯や歯周病のリスク低減。
- 噛み合わせの改善。
- コンプレックスの改善。
矯正治療の注意点
- 定期的に通院する。
- 使用方法を守る。
- トラブルが起きた際は放置しない。
- 食生活の見直し。
矯正治療の注意点!やらなきゃよかったと後悔しないために

- 歯科医師の指示通りに定期的に通院する
- 矯正装置の使用方法を守る
- トラブルが起きたときに放置しない
- 歯磨きはこまめに行う
- 食生活の見直し
歯科医師の指示通りに定期的に通院する
矯正治療は歯科医師が少しずつ歯の動きを調整しながら歯を動かすため、計画通りに歯並びを整えるためには、歯科医師の指示通りに定期的に歯科医院に通う必要があります。途中で通うのを止めたり、キャンセルが続いて適切なタイミングで歯の調整ができなかったりすると、思うような治療結果が得られないことがあるので注意しましょう。
矯正装置の使用方法を守る
矯正装置は使い方や装着時間などの説明をよく聞き、指示された使用方法をきちんと守るようにしましょう。矯正装置の中には顎の位置を整えるための顎関ゴムやマウスピース矯正のように、自分で好きなときに取り外せるものがあります。自分で取り外しができる矯正装置は食事や歯磨きがしやすいメリットがありますが、指示された装着時間や取り扱いを守らないと歯がまったく動かず、歯並びや噛み合わせが治らないというデメリットもあるので注意しましょう。
トラブルが起きたときに放置しない
矯正装置が唇に当たって口内炎ができた、歯の痛みがひどい、装置の不適合・破損・変形、指示された使用方法を忘れてしまうなどのトラブルが起きたときは、基本的に歯科医院に連絡しましょう。装置の不具合で口内炎ができたり、歯への過剰な負担が原因で歯の痛みが出たりするなど、思わぬトラブルが起きている可能性があります。
また、装置の不適合・破損・変形、使用方法が分からない場合は、そのまま放置しておくと計画通りに治療が進まないため、必ず歯科医師の指示を仰ぎましょう。
歯磨きはこまめに行う

ワイヤーやマウスピースのような矯正装置が歯に着くようになると、歯の汚れや食べかすが歯に停滞しやすくなるため、虫歯や歯周病、口臭のリスクが増大します。これらのリスクを抑えるためには、飲食のあとは必ず歯磨きを行うなど、こまめに歯磨きを行う必要があります。
食生活の見直し
どの矯正装置を使用しても基本的には何を食べても大丈夫ですが、装置の種類によっては食生活の見直しが必要になる場合があります。
ワイヤー矯正の場合は飴やガムなどの粘着性の高い食事、堅焼き煎餅や大きな肉の塊などの硬すぎるものは、虫歯や歯周病リスクの上昇や装置の破損や変形に繋がる恐れがあるため控えると良いでしょう。
マウスピース矯正の場合は、マウスピースを着けたまま食事をすると装置の破損や変形を招きます。また、マウスピースを着けたまま砂糖の入った飲み物を飲んだり、マウスピースの装着前に歯磨きをしなかったりすると、虫歯や歯周病になる可能性が非常に高くなります。
矯正治療の日常への影響

- 矯正中の見た目
- 痛みや違和感
- 発音と会話
- 飲食・喫煙
- 歯磨き
- 通院時間の確保
- 妊娠・出産・育児
- 吹奏楽・スポーツ
矯正中の見た目
矯正装置にはさまざまな種類があります。マウスピース矯正や歯の裏側に着けるワイヤー矯正(舌側矯正・裏側矯正)は目立ちにくく、日常生活でも見た目はほとんど気になりません。歯の表側に着けるワイヤー矯正は金属でできたワイヤーだと目立ちます。セラミックやプラスチックでできたものは金属のワイヤーよりは目立ちにくいですが、装置の凹凸が目立つ場合があります。
痛みや違和感

初めのうちは、歯が動く痛みや矯正装置の異物感があります。痛みには個人差がありますが、歯の調整から2〜3日をピークにして1週間くらいで落ち着くため、ずっと歯が痛いわけではありません。また、装置の異物感も時間の経過とともに慣れていきます。
発音と会話
初めのうちは歯が動く痛みや装置の違和感と同様に、発音が不明瞭になったり会話がしにくいと感じたりすることがあります。少しづつ舌や唇の動かし方が装置に適応してくるので、発音や会話の違和感は解消されていきます。
飲食・喫煙
どの装置を使用しても基本的に食事制限や禁煙などの必要はありません。
しかし、ワイヤー矯正の場合は絡みやすいガムやキャラメルのようなものは避ける方がいいでしょう。また、マウスピース矯正ではマウスピース装着中の飲食のタイミングや方法に制限があるなど、使用する装置に応じて飲食をコントロールする必要があります。喫煙は特別な影響はありませんが、装置にヤニや黒ずみなどの着色が起きる可能性があります。
歯磨き
矯正装置によって歯磨きがしにくくなったり、汚れが停滞しやすくなったりするので、いつもよりも丁寧に歯磨きを行う必要があります。そのため、初めのうちは歯磨きに時間がかかり、食後に歯磨きの時間を確保するのが面倒だと感じることもあるでしょう。少しずつ歯磨きのポイントや習慣が身に付いてくると、歯磨きの時間が短くなって負担は少なくなります。
通院時間の確保

歯の調整や確認のために、日常生活の中で定期的に歯科医院に通う時間を確保する必要があります。ワイヤー矯正は原則1カ月に1回、1回あたり30〜60分ほどの時間がかかります。もし通院時間が確保しにくい方は、マウスピース矯正なら3〜4カ月に1回程度の通院で済むので、歯科医師と相談して通院回数の少ない矯正装置を選ぶなどして工夫すると良いでしょう。
妊娠・出産・育児
矯正治療中の妊娠・出産・育児にも問題は特にありません。
しかし、妊娠〜出産までの間は体調を考慮して治療のペースを落としたり、治療をお休みするなどの調整が必要です。治療期間中に妊娠した場合は、歯科医師と治療方針について話し合いましょう。
矯正前に妊娠されている方は、術前にレントゲンが必要になるので、出産が終わって落ち着いてから矯正治療を始めるのが望ましいです。
吹奏楽・スポーツ
吹奏楽の場合は装置の違和感で楽器が演奏しにくいことがありますが、装置に慣れてくると違和感は無くなっていきます。スポーツに関しては影響や問題はほとんどありません。ただし格闘技などの身体の接触が多いスポーツの場合は、矯正装置をガードするマウスピースを使用する場合があるので、事前に歯科医師に相談しましょう。
おすすめの商品
以下の製品は、歯科矯正に関連する商品です。
1. マウスピース矯正
- 商品名: HANARAVI
- 特徴: 経験豊富な矯正専門医によるマウスピース矯正。透明で目立たず、安心して使用できます。
2. ホワイトニング
- 商品名: ホワイトマイスター
- 特徴: ホワイトニング専門の歯科。一回で白い歯を実感できる、アメリカ発の最新のホワイトニングを提供します。
3. 歯磨き粉
- 商品名: ホワイトニング歯磨き粉『しろえ』
- 特徴: 歯の健康を保ちながら、白さを保つことができる歯磨き粉です。
まとめ
矯正治療は、歯並びや噛み合わせを改善するための重要な手段です。ワイヤー矯正とマウスピース矯正それぞれにメリット・デメリットがあり、自分の症例に合った治療法を選ぶことが大切です。治療期間や費用、日常生活への影響を考慮し、慎重に選択しましょう。
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